本紹介4 村上春樹 『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』

2013.01.22 Tuesday 00:00
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    夢を見るために毎朝僕は

    アルジェリアのテロ、残念です。2001年9・11以外の単一事件で、これほど多数の日本人が殺傷されるのは、記憶にありません。

    ネット、TV、Twitterなどメディアの発達により、犯人側にとってテロの有効性が年々、強まっています。私がネットを始めたのは17年前でしたが当時、現在に至る情報化社会の急進・拡大、その欠陥性を予想できませんでした。

    村上春樹『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』の中に、彼の代表作『1Q84』出版直前、2009年に行われたインタビューが載っています(一部を下記)。題は「るつぼのような小説を書きたい」。

    「僕が今のアメリカに行って、人々と話して感じるのは、我々が生きている今の世界というのは、実は本当の世界ではないんじゃないかという、一種の喪失感 − 自分の立っている地面が前のように十分にソリッドではないんじゃないかという、リアリティーの欠損なんですね。
     もし9・11が起こっていなかったら、今あるものとはまったく違う世界が進行しているはずですよね。おそらくはもう少しましな、正気な世界が。そしてほとんどの人々にとってはそちらの世界の方がずっと自然なんですよ。ところが現実には9・11が起こって、世界はこんなふうになってしまって、そこで僕らは実際にこうして生きているわけです。生きていかざるを得ないんです。言い換えれば、この今ある実際の世界の方が、架空の世界より、仮説の世界よりリアリティがないんですよ。言うならば、僕らは間違った世界の中で生きている。それはね、僕らの精神にとってすごく大きい意味を持つことだと思う。」(村上春樹)

    自分も9・11前後にパラダイムシフトが起き、時代は陰へ向かったと確信します。グローバル化は統一よりも分断を生み出すのです。

    写真は一昨昨日、ブルガリアで起きた野党党首の暗殺未遂事件。

    ブルガリア野党党首暗殺未遂

    犯人は発砲できず取り押さえられ、幸い党首に怪我はありませんでした。安心を与えるブログにしたいのですが、これがネット社会の現実・・・。予後不良な疾患を抱えた患者さんに、現状を告知すべきは医者。あの重い気持ちに似てます。

    自信のある人は、どうぞ → 動画(2013年1月26日現在削除されています。まぁ、節度ある常識か)
    category:ベクトル | by:坂本ヒロミツcomments(0)trackbacks(0) | -
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